2013-03-13

ソウル(韓国)

隣国なのに「近くて遠い国」なんて形容される韓国だけど、大体近ければ近いほど別個性になるってのは結構自然な事だと思う。
親が一緒で顔が似てても性格が違うなんて事はむしろ当たり前化してる法則であるし、文化が似てても性質は似てないってのもあるんじゃないかと思う。

韓国の人は熱い。。。日本人のように情熱を内に秘めるよりは外へ出していく感じか?
自分のイメージではスペイン人に似ていると思うかな。
隣のポルトガル人は内に秘める感じで日本っぽい感じだった、魚料理も多いし(関係ないか?)。
そう言えばポルトガル語圏のブラジル人も総じてクールな印象だったかも、隣国は行ったことないけど。
スペイン人と韓国人は豚肉好きだしなあ、、、なんて旅行中に勝手に思った事なんで完全に個人的な感想です、悪しからず。

にしても始めての韓国は中々のインパクトであった。
夜にヒマでホテルの近くのバーに一人で飲みに行ったら、そこで会った韓国人達が当時は日本人の一人飲みが珍しかったのか、なぜか早朝までソウル市内を連れまわしてくれた(翌日は二日酔いである)。
そのテンションが恐ろしく高くて、時間を追うごとに新たな参加者が加わり最後には車2.3台が必要な人数に膨れ上がっていた。。。

ビックリするのが平日なのに3.4時くらいまで平気で飲んでる人が多い、屋台もその時間までやっているっぽいし。
女性でも焼酎の小瓶くらいならストレートで飲んじゃうらしい、というよりは酒を割って飲む文化はかの地にはない。
あと旅行者慣れしてるのか言葉通じなくてもどんどん話しかけてくれるし、そこで通じなくてもあまり気にしない感じ。
これはカルチャーショック。
文字以外は日本と似ているモノが氾濫してるけれど、質感が日本のモノに比べてすごく動的な感じで面白かった。
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2013-03-13

プサン(韓国)

ソウルに何日か滞在後に南の港町プサンに行った。
特急列車だと確か2.3時間だったという気がするけど、時間ははっきりと覚えない。
途中韓国の名古屋(?)テグで3人のおじいさん達と相席になった。
言葉も通じないし世代も違う人たちと4人席をシェア、しかも皆顔赤くて明らかに飲んでいる...。
多少ビビッてると案の定いきなり話しかけてきた、意味不明。
すると「Japan?」と聞いてお酒を一杯勧めてきた、もちろん頂く。
1時間ほどなんとなく一緒に飲む、昼から焼酎ストレートとはキツイ。
おそらくどこの国へ行っても大都市の類似性は否めない、でも列車でちょっと離れるとやはり異文化な国へ来た感が高まる。
印象的だったのはミリャンという町を通過した時で、丁度夕暮れ時だったということもあり、のんびりとした雰囲気の中で川や水田に薄く光が反射してとても美しかった。

プサンの駅に着くともう20時。
ホテルなんて予約してないから、ガイドブックに載っていた駅前の古そうなホテルに。
フロントの男性が日本語を喋ってきたので、まず値段を聞く前に立ち話をして表向きの値段でなく「言い値」を出してくるのを待つ。
2年くらい日本の四谷に住んでいて云々、という思い出話を一通り聞いた後も一向に値段の話が出ないので切り出す
「あれ、もう九時前か、市内にホテル探しに行かなきゃ」
「え、今からですか?うちじゃないんですか?」
「いや、ここガイドブック見ると高そうじゃないですか」
「そんなことないですよ、今シーズンじゃないからね。ちょっとチーフに電話しますから待って」
と上司と電話した後
「めちゃくちゃ安くはできませんが。あとVIPみたいな部屋用意します、普通の二倍広いです」
とかなり安い値を出してきたので、先導する彼に付いて部屋に行く。

フロントは彼一人だった気もするが
「奥に人がいたんだろう」
と思いつつ中に入ると確かに広い、しかしピンク一色で鏡もやけに多い。。。
せっかくの厚意なので無碍にもできず、一泊だし電気を消せばピンク一色も関係ない。
礼を言ってもまだ部屋から出ないので
「あ、チップか。荷物持ってもらったからな」
と安くしてくれたしチップを渡そうとすると
「違います、いや、あの、一人なのにオンナいらないんですか?」
中々ストレートなオファーである。。。

その後寝ようとするとえらく部屋が暑くて寝れず、フロントの彼にまた連絡すると
「部屋にいきます」
とすぐに来て、ベッド横の引き出しに入っていたリモコンを取り出してピッピッピとやるから
「そこなら言ってくれればいいのに、いちいちすいません」
と言うと、彼はまたおずおずと
「いや、あの、一人なのにホントにオンナいらないんですか?ロシア人いますよ」
本に載っていた港町プサンにウラジオストック流れでロシア人売春話が来ているという話が本当なのに感嘆しつつも、断る。
今回は相手も引き際がよかったので後味悪くならずに深い眠りにつけた。

2013-03-13

ムンバイ(インド)

インドは日本から意外と遠い、飛行機で9.10時間もかかる。
デリー経由でムンバイ(旧名ボンベイ)へ、で予想通り(?)飛行機トラブルが発生してデリーで二時間待つ。
おかげですっかり深夜到着、これだけは避けたかった。。。
空港公認のプリペイドタクシーを頼むと呼び出してくれたりは無く、番号札をもらって自分で駐車場内を探すセルフサーブ方式。
スーツケースをガタガタ鳴らしながらなんとか見つけると、運転手は例によって上半身裸で後部座席で寝ていたから起こす。
住所を伝えてもわからない様子だったので、目当てのホテルが徒歩5分以内だと思われるムンバイ中央駅まで行く。
入口でタクシーから荷物を降ろして一息つくと、なんだか深夜なのに人の気配が。。。
そしてゆっくり周りを見た時に50人くらいが駅前広場で寝ているのを見て衝撃を受ける、しかし彼らはホームレスではなく始発の為に野宿していたのを後で知った。
動揺した気持ちを抑えられず地図をみながら徒歩でホテルへ向かおうと思ったのだけど、暗くて地図も見えないし狂犬病っぽい犬が遠くからじーっと見てるしな感じで思わず歩いていた人に聞いてしまう。
「そうか、まあ俺について来い」
と最も暗い道の方へ歩いていくではないか。。。

「ほんとに知ってんの?」
「ノープロブレム」
「てか歩くの速くないか?こっち荷物あるんだけど」
ささやかな願いは無視され速度は下がらず、しかも犬に途中から付きまとわれて(噛まれると狂犬病の率高し)かなりの緊張状態で歩いていると気づいたらホテルの入り口の前。
見ると二階がフロントらしく階段前に守衛もいて一安心、だがそいつはチェックインの間中も帰らずにいたのでまあ目的はわからなくもないのでさりげなく
「ありがとう、助かったよ。じゃあね」
と言ったら案の定、顔つきを変えて手を差し出してきた。
そこでホテルの従業員に
「5分歩いただけで金とるのかよ、どうしたらいいんだ?」
と聞いても皆苦笑い、暇つぶしの即席エンターテイメントを期待されてるのだろうか?
要求額は100ルピーとのことだがまだその時点では日本円でいくらか分からないので時間を稼がねば。。。
こちらは0ベースで交渉スタート、審判と通訳はホテルのフロント陣。
各自の主張が一通り終わったあとにおもむろにフロントのチーフらしき男が提案を出してきた
「まあまあ、じゃあ間を取って50ルピーにしようじゃないか?」
とりあえず交渉中にした計算により日本円では少額だった50ルピー(150円)を渡す、さすがに相手もそれ以上はゴネずらかったのか例も言わずに帰っていった。
これがタカりに始まりタカりに終わるインド旅行の始めのタカり体験である。

2013-03-13

チェンナイ(インド)

チェンナイ(旧マドラス)とは南インド最大の都市のひとつ、ムンバイからは地図でいうとひし形の左端から右端まで飛行機で2時間くらい、。
まず空港についてびっくりしたのは英語の案内は普通だけど、その横の現地語の案内が角ばったヒンディー文字とはずいぶん違い丸い感じ、というのはインドという国はいちおう連邦公用語としてのヒンディー語と外来語の英語がポピュラーらしいのだけど、法律では22の言語が公用語として認められているらしい。
日本の方言みたいな感じ?と思いがちだが、日本の様な単一言語国家と違い南インドの人と北インドの人は英語で話す事が多いのが現状らしい。
さすが人口9億の国、州も言語の違いを元に分かれているので筋金入り?
ちなみに公用語指定されているヒンディー語を喋るのはこのうちたった40%らしい。

チェンナイの人はこれがまたおっとりしていてヒンディー語圏のデリーやムンバイとはずいぶん違う感じ。
主食のカレーも同じカレーと呼ぶのは憚られるくらい別物の食べ物(共通なのは煮込み料理ってくらいか?)で、日本で一般的にインドカレーと呼ばれているちょっとドロッとして油っぽい方が北インドのカレー。
南インドカレーは北インドカレーに比べて豆や野菜メインでさらさらして油っぽくないのが特徴。
インドは基本的に肉食を拒む食文化があるのだけど、中東の料理の影響も強い北インドは羊肉や鶏肉がかなりポピュラー。
しかし古来のヒンドゥー文化が浸透している南インドの菜食文化はかなり徹底していてカレーに肉が入ってる事はレア。

チェンナイはよく雨が降る土地柄らしく冬なのに湿気がすごい。
とりあえずなかなか触れる機会のない生の南インド音楽を聴きたく調べたところ近くでの演奏会がない。。。
仕方がないから食事しながら音楽が見れるという高級ホテルのレストランに行ってみるとオフシーズンでお客さんがいなくて貸切状態、しかし演奏者は若くてやる気満々で笛、壺、両面太鼓の白熱した演奏を心ゆくまで堪能できた。
今思うと予約した時の対応がドタバタしてたけれど、もしかしたらその為にいちいち来て演奏してくれたのかもしれない。

2013-08-12

ホーチミン(ベトナム)

ベトナムとギター。
と聞いてほとんどの方はあまりピンとこないと思う。
やはりギターといえば、ブルースやロックのアメリカ、クラシックやフラメンコのスペイン、ボサノヴァのブラジル、なんかがギター王国(?)。
だけど東南アジアのベトナムはなかなかギター製作が盛んな国らしく、というのはかの地には「カイルオン」という古典ミュージカルがあり、その伴奏楽器に改造を施されたギターが使われている。
そしてその改造ギターを中心に販売しているギターショップが並ぶ「ギターショップ・ストリート」というものもあり、自分も8000円くらいで一本買った。

とにかく目的のギターも無事買えた事だし、夜にベトナムのミュージカル「カイルオン」を見に行こうと色々調べてみる。
しかしこの伝統芸能はかなりの生存危機にあるらしく近場で見れそうな場所がない、もしくは週一とかなので日にちが合わない。
それでもムリヤリ探してなんとか郊外のチャイナタウンでそれらしきモノがあるとの情報を掴み、せっかくだから行ってみる。
まず行くまでの渋滞がひどい、かつ持参のガイドブックの地図からも外れて図らずもスリリングになってくる。
なおかつ万単位の通貨「ドン」の扱いにもなれず、中心地から離れるほどタクシーの運転手にぼられないかが気になってくる。
そんな事を心配しているといきなり周りが中国語のみになる、とりあえず目的地に到着したようだ。
明らかに映画館だが見れればなんでもよい、チケットを購入してやたらと大きな扇風機が数台回っている客席に着く。

確かに右側にはバンド席があり生身のミュージシャンが演奏しているようだ、しかしお目当てのカイルオンギターはいない。
まあ見れただけでもよかったので見る、中国風ミュージカルといえばよいのか。
俳優も歌っているしやはりミュージカルだ、もちろん内容は一切不明。
と一幕終わったのか舞台のカーテンが降り、その前になにやら歌手らしき人が出てきてバンドをバックに歌い始めた。
なんでも合間に誰かがなんかやらないと客が帰ってしまうらしいのだが、この歌手も俳優の一人なんだろうか。
あとで知ったのはテレビドラマもカイルオンらしい、要するに「劇」の総称らしく、だとこのやたらに京劇チックな内容も理解できる。
すっかり遅くなり渋滞の排気ガスにやられたのか、タクシーの折際にやはりドンの計算を間違いそうになった。。。