2014-03-21

コヴァラム2(インド)

インド話恒例の「ぼったくられ、又は交渉」の話。
ちなみに自分の対応はかなりドライなので、不快に感じたら読むのをストップしてください。

ケースA
それまでのインド都市部特有の殺伐とした雰囲気と大気汚染から縁を切ったのが災いしたか、不覚にも油断してしまったらしくタクシーから荷物を降ろした途端に道にいた謎の老人がそれをいきなり頭に載せてエセボーイを始めたのをつい断り忘れた。
部屋に行ったら待ってて、案の定
「100ルピーチップくれ(地元なら実質的に日本の500円超くらいの価値)」
と来た。
これがまたトリッキーにうっすらと
「老人を扱き使いやがって。。。」
といった感じを部屋にいたホテルの人の前でもうっすらとアピールしている。
「半額じゃダメか?」
といっても突き通そうとするのでつい
「絶対半額しか渡せない。てかこれでも結構な額でしょう?」
と言い続けたら舌打ちして半額であきらめて去っていった。

ケースB
海岸で小さな太鼓を売ってる行商人が声をかけて来た時につい油断して興味があるのを見せてしまい(本当は興味あっても「まあそんなにいうなら見てやるか」的な感じがいい交渉の入り方)、いきなり法外な1200ルピーを提示させてしまった。。。
とりあえずその日はスタートが悪く形勢不利なんで900まで下げさせて
「ここにはしばらくいるから心配するなよ、まあゆっくりやろう」
といい去った。

でそこから1週間くらい海岸で毎日会う度に少しずつ交渉を続け、なんとか
「明日購入なら700ルピー&いつでもフリーレッスン付き」
まで下げたけど、それ以降は厳しそう。
「あんなのどうみても600ルピー以下なのにな、明日は仮病でも使うか?いやその翌日にもどうせいるだろうし、こりゃ買わされそうだな。。。」
と半ばあきらめていたところになんと神の助けが起こる。
翌朝何気なくのぞいた道の売店にものすごく古くてボロイけどいちお同じ太鼓がおいてあったので値段を聞いたらなんと450ルピーとのこと、しかもその日はヤツが不在で形勢を立て直すタイミングが到来する。

そのまた翌日にレストランで食事してたら早速店の外からそいつが手招きしてたんで、むしろこっちから
「そっちが来い」
とおもむろに手招き。
当然レストラン内には入れなく困っているので、いかにも
「っち、しょうがないなあ」
という態度で入り口まで行き、向こうが話し始める前にいきなり
「おい、昨日は待ってたんだぜ!約束したのになんでこないの?しかも悪いが他の店では400(更に50下げてみた)、なんで350じゃないと絶対に買わん」
とまくしたてたら押されたらしく、
「わかった怒るな、350でいい、マイフレンド」
となったのでなんとかまともな観光客値段?で購入できた、しかしなかなかの強敵だった。

PS:
定食ミールスを手食しなかったせいで逆に妙なわだかまりができてしまい、ならば解消しようと2日ほど考えた結果、挑戦することにした。
「帰国後に日本のカレーも手で食べてみて、色々と違いを感じてみる」
という案も閃いたので、早速ランチはミールスに。
道中、と言っても5分くらいだけど
「全くこんな事で悩んでなあ。。。なんてヒマ人なんだ、でも実際ヒマだからなあ」
とか考え始めた地点でもう店前、近いが相変わらず森の中だからか暗い。
注文時に「今日はスプーンはいらない」と前置きしつつ、追加でフィッシュカレーも頼む。
まずは小手調べにフィッシュカレー付属のよくわからない魚の素揚げをおもむろに右手にとって食べてみたけど、骨が多く正直いらなかった。
両手でいきたかったけど某ガイドブックによれば米でなくともやはり反則らしい、左手は不浄という考えがここでも適用される。

「うーん、やはり米にカレー汁をかけてグチャグチャ混ぜないとだな」
と小指以外でひと混ぜふた混ぜしてみたところ、まあなんと不思議な感触。。。
後は首尾良く口に運ぶだけだけどなにせ汁っぽい、結局中指と薬指で少量すくい上げてニワトリのように首を前に出しつつ食べるという感じになった。
帰国後に例の手食を日本のカレーでやってみようと思ったので、試しに最もジャパニーズカレーらしい形態と思われるレトルトカレーで挑戦してみた。
味は米がインドのものの様にさらさらしてないのと、カレーも粘りがあってさらさらしてないので、手で混ぜてる間に自然に固まってしまいカレーおにぎりみたいになってしまった。。。