2013-11-24

コヴァラム(インド)

場所は問わずとりあえず同じ場所で2週間くらい滞在しようと思っていたところ、やはりコヴァラムはその条件を備えた場所だった。
条件と言っても、
1、規模が小さく徒歩で廻れる
2、適度に観光地で飲食のチョイスに困らない
くらいだけど。
とにかくインド有数の観光ビーチということもあり、暑い中ビールが堂々と飲める。
泊まるところも長期宿泊にはかなりの割引をしてくれたし、これから毎日顔を合わせると思われる近所の人たちもなかなかナイスな感じ。
500メートル以上の浜辺にずらっとオープンエアーなレストランが並んでいて、夜は店頭にディスプレイされているその日に揚がったばかりの魚介を料理して出すんだそう。
当然値段は張るけれど、浜辺の席でビールが200円以下で豪華海鮮セットも1000円以下なら食べてみたい誘惑にかられる。

浜辺から一歩入るといきなり迷路的なジャングルに掘っ立て小屋レストランが乱立しているような状態だけど、さすがに値段も安い、ただ夜は街灯がなく真っ暗。。。
星やその他のかすかな光を頼りにお目当ての店に辿り着いた時の達成感はなかなかのもの。
ジャングルの食堂は現地向けなのか大体がピュア・ベジタリアンだけど、仕入れが野菜だけだから安く上がるのか野菜カレーとご飯で150円以下と安価なのが嬉しい限り。
肉、魚が食べたい時、波の音を聞きながら食べたい時、ゆっくりビールが飲みたい時、なんかは海際組へ。
野菜が食べたい時、ケチりたい時や軽い食事でいい時、食事前にちょっとした冒険気分を味わいたい時、なんかはジャングル組。
というチョイスがあるのは素晴らしい。
これにビール以外の酒もあれば言うことなしですが、そこまでは言いますまい。

一週間経つとさすがに迷路のようなジャングルにも慣れてきて、散歩中に見つけたある掘っ立て小屋レストラン(見た目は近所で最安値っぽい)で南インド定食のミールスをトライしてみた。
昼から日陰で真っ暗闇、テーブル下の蚊はまだしもテーブル上を蟻やよく分からない虫が徘徊していて、はたき落としても落としてもどっからともなく現れてくるので油断も隙もない。
とりあえずミールスを頼む。
店はさすがに観光客はいなく、数組の地元客らしき方達が伝統的に手食(手で食べること)していた。
「浄と不浄の宗教原理が込められた神聖なるマナー」と話には聞いてても、正直寿司とオニギリ以外の米を手で食べることに慣れていないので「フォークかスプーンがなかったらどうすれば?」と心配しているうちに銀の定食プレートに乗って来た、本当はバナナの葉に盛られてくるのだが、その分めちゃくちゃ安いはずなんで気にしない。

ちなみにミールスとは汁状の野菜カレーと付け合わせの野菜をご飯に混ぜながら食べるかんじで、日本風だとご飯にみそ汁をかけてノリでお新香も混ぜちゃえみたいな感じか。
それを右手のみで黙々と食べる姿はなかなかの迫力で(こういう心情を表現するのは写真だと難しい)。
もちろん除菌シートを数枚持参してたのでいざとなれば、と思っていたらあっさりとスプーンを付けてくれた、しかもキレイなスプーンだったので除菌シートは出番なしで御厚意を素直に受けた。
味は?というといたって75円な味だったけど、お代わりし放題なところは太っ腹。
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