2014-09-17

リオ・デ・ジャネイロ2(ブラジル)

ヴィラ・ロボス博物館でもらった小冊子を見てみると「Musica no Museu(博物館で音楽を)」という企画をやっていて、この一か月間は独奏からオーケストラまで毎日のようにクラシック音楽を無料、又は安価で見られるようだ。
南米はヨーロッパ移民が多いのでクラシック音楽が盛んで、審査員を受け持つクラシックギターのコンクールでも最近は南米勢が強い、と昔習ってた先生が言ってたのを思い出す。

というわけで、昼は無料コンサートを見て、夜はブラジルの音楽を聴きに行って過ごそうと思う。
色々な旅行記にも書いてあることだけど、正直毎日のように観光地ばかりを巡り続けると飽きてくる、というか驚きがなくなってきて義務のようになってくるので、こういう企画をやってくれたりしているとすごく助かる。
さて、問題は夜の方。
面白そうな演奏やお店は大体観光地域から少し離れていたり、あまり治安が良くない地区で行われていたりするので、下調べもなしに短期間で安全かつ質のいいのを見つけるのはなかなか難しい。
加えて開始時間も9時以降が多く、自分の宿泊先の最寄り駅からのバスが9時半という事を考えるとあまり外したくない。最寄り駅から丘を上がっていく30分間は人通りが少なく、カーブの多い一本道で安全とは言い難いので。

リオの有名な繁華街のひとつにラパ地区というところがあり、宿泊先サンタ・テレザ地区からも10分くらいで近いのだけども途中にやたらと長い階段を2本通らねばならず、階段途中でグループで酒盛りしてたりするので昼はともかく夜は少し躊躇する。。。
なのでラパは後回しにしてまずは観光区域のイパネマ、コパカバーナ付近にあるお店に行ってみる。
シーズンを外れているからか、あまり面白くなさそうな音が店内から聞こえてくる。。。
数軒店先からチェックした中、客席に数本ちゃんとケースに入ったギターらしきものが置いてある小さな店を発見。
店先で怖そうなオーナーみたいなのがいかにもミュージシャンらしい老人と話している、彼ら以外に客はなし。

30分くらい散歩して時間を潰した後、再度訪れると数人のミュージシャンがテーブルを囲んで演奏している。
客相手の演奏ではなさそうだ、楽器を弾いていない客は数少ない店外席やベンチに座って話したり聴いたりしている。
少し敷居が高めの店なのか構わないスタイルなのか、オーダーを取りに来ないので自分から店奥に行き頼むとなんと缶ビールやグラスワインしかなく、やはり音楽をメインにしている店だということが伺われる。
演奏者達はサンパウロで体験したショリーニョという音楽を演奏していてよっぽど演奏が難しいようで、笑顔を作ったり和気あいあいな雰囲気はなく「次の曲なにやる?」くらいの会話しかないようで、淡々と演奏しているのが印象的だった。
ニューヨークのハーレムで体験したジャズのジャムセッションに雰囲気が似ているといえば似ている。
とりあえず地元らしい面白いものが聴けた(見れた?)ので、かなり満足してブラジルでは初一人タクシーで帰宅する。
ぼられないように警戒しながら細かく道案内していたら、運転手に「まあ、落ち着け、落ち着け」となだめられてしまった。
スポンサーサイト



コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する