2014-09-23

リオ・デ・ジャネイロ3(ブラジル)

コルコバードの丘のキリスト像を始めとする多数点在するリオの有名無名の観光名所もあらかた訪れ、いよいよ深夜の繁華街に出始める段階になり心強い助っ人が登場してくれた。
宿泊先の上に住んでいるブラジル人なんだけどオランダとアメリカにいたことがあり、あまり音楽を聴きには出歩かないから、これを機に聴きに行きたいようで早速近くのラパ地区に行く。

週末とはいえ、行くまでの道は相変わらず閑散としていて、聞くと地元の人だからとはいえ油断は大敵らしい。
現に別の日に一緒に出掛けた時に帰りが深夜になり、その人がいつもタクシーを降りる場所で降りようとしたら、運転手が
「あの広場でたむろしてる連中はちょっと怪しいな、メーター切るからもうちょい先まで乗れ」
と地元民らしからぬ警戒と配慮を見せたことでも伺える。
宿泊地区のサンタ・テレザは急な坂ばかりで道もガタガタなので、運転手は途中嫌味ばっかり言って友人と言い争いまでしてたのに、その時だけ急に心配してきたのが印象的だった。

さてラパ、ここはサンバを聞かせるバーが多いようで、どこからもその手の音楽が聞こえてくるが
「サンバはうるさくて話せないから、まずはよく行くロックのライブバーにしよう」
と言うので、ロックのがうるさいんじゃない?と思いながら行ってみると、確かにクリームやローリング・ストーンズ等の60年代ロックを適度な音量で演奏していて非常に良い。
そのあとにサンバの店に行ったら確かにすごい音量で話せない、サンバってこんなにうるさい音楽だっけ。。。?
打楽器が5人いて、弦楽器2人。そして歌手2人も小さな打楽器を演奏しながら負けないように大声で歌うので、かなりの音量になるのは分かるが打楽器にマイクはいらないのでは。。。?
とにかくそんな感じで数軒違ったバーをハシゴして楽しんだ。

しかしリオはボサノバ発祥の地なのに未だボサノバを聴けず、観光客が少ないとこんなものなのか?
そうらしい。。。観光客以外には古すぎていわゆる「ダサい」という感じみたい、友人もやはり聴きに行きたがらず。。。
個人的には大好きなジャンルなので本場で見れなかったのは少し残念だけど、これも現地ならでは?

クラシックに関してはギター以外は詳しくないのだけど、クラシックギターに関しては相当のレベルの高さを感じた。
著名ギターデュオのアサド兄弟、地元のソロコンサート、ジャズとクラシックのフュージョン奏者など色々聴いたけれど、一様にオリジナリティーの高みを求める貪欲な姿勢、そしてそれを支える音楽性と技術を持ち合わせていた。
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